空白の夏

私たちが応援するアイドルを見出してくれたあの人が亡くなってから1年が経過しようとしている。



1年前の6月後半。あの人はくも膜下出血で倒れ、世の中を騒がせた。
最初は誰もが「あの人が倒れるなんてデマだ」「誰だそんな不謹慎なことを言ったのは」と情報を疑い、あの人は不老不死だとまで言われた。というか、あの人は存在しない人だと思っていた人、あの人の顔も知らない人が半数以上だったのではないか、と思っている。
しかし、次第にそれは本当のことだと気付かされ、そして2019年7月9日午後4時47分。あの人は息を引き取った。

その後、生前あの人が好んでいたという稽古場にて「家族」だけで葬儀を行い、9月には東京ドームでお別れの会が開かれた。
多くのジャニーズファンが訪れ、悲しみにくれながらも、感謝を述べた。

また、多くのジャニーズタレントがあの人への想い、感謝、悲しみを伝えた。


当時、あの人が亡くなって1週間後、ジャニーズWeb内の日刊なにわ男子にて、関西ジャニーズJr・なにわ男子の西畑大吾くんはこんなことを言ってた。

どれだけ大きな存在だったのか。
居る時にちゃんと感じていても、
居なくなって改めて気づくこともある。
身近にいるのに遠いような。
それだけ大きくて。
オンリーワンな存在だった。
あなたが居たから、今の僕がいて。
なかなか見ることの出来ない景色を、
煌びやかで華やかな景色を、
たくさんたくさん見させてくれた。
これからもたくさん見させてもらうよ。
だからちゃんと見ててよ。
あなたの息子がちゃんと頑張るから。
あなたの息子達がちゃんと頑張るから。

9日の朝、夢に出てきてくれたね。
久々に会えて、元気な姿を見せてくれた。
夢だけど、現実と区別がつかないくらいリアルであなたの温もりを感じれて。
このまま覚めないでくれ、
このまま近くにいさせてくれって何度も何度も夢の中で思ったよ。
だけど朝が来て。
夢だったんだと悲しくなったけど、
夢の中でも会いに来てくれて嬉しかった。
でもその数時間後、あなたは居なくなって。
そのまた数時間後、その話を聞いた。
今までに味わったことのない感情が込み上げてきて。
どうしたらいいのかわからなかった。
何をすればいいのかわからなかった。
でもそこで、夢のことを思い出した。
あなたは夢の中で言ってくれた。
「Youは大丈夫だよ」って。
あなたがあの日夢に出てきてくれた意味、
今でもちゃんとはわからないけど、
本当に僕は幸せ者だ。
夢の中なのかもしれないけど、
確かにあなたが居て、あなたを感じれた。
それだけで…それだけでいい。
出てきてくれて本当にありがとう。

(中略)

P.S.
あなたが授けてくれた宝物たち。
物じゃないからなんて言えばいいかな。
宝人かな?笑
うん、宝人たち。
大切に守り続けるからね。

中略をした部分にて彼はこのポエムを書いたことを後悔していたが(笑)、あの人への感謝をかなり長文で伝え、そしてP.S.で書いているように、その後西畑くんはなにわ男子、そして関西ジャニーズJrを大きな愛で包んでいたように感じる。


そしてまた、あの人が亡くなってから一番最初にメディアに出たのも、我らがなにわ男子だった。
そう。キャストである。

毎週水曜日にレギュラーコーナーを持たせていただいているなにわ男子は、どの先輩よりも早く、あの人が亡くなったことに対してコメントをしなければならなかった。
あの週の担当は、年長組である、藤原丈一郎くんと、大橋和也くんだった。
当時の私はこれもまた定めなのかな、と思ってしまった。

あの人の想いを受け継いでいる王道アイドル、なにわ男子。その年長シンメ、丈橋。
いつもはおちゃらけている2人が、黒のスーツに身を包み、あの人への感謝と、世間への想いを伝えているあの映像を見て、私は泣いていた。あの人は本当に良い息子を持った。
丈橋に続き、朝の情報番組のレギュラーなどを務めている数々の先輩たちがコメントを残した。Jrの身としては、かなり重いお仕事だっただろう。しかし、あの人の息子として、2人は間違っていないことをしたと思う。
あの人も天国で2人の仕事ぶりに喜んでいたかもしれない。


あの人が居なくなって1年。多くの人が口にするように、あの人は本当にすごい人だったんだなぁと思う。
現在、新型コロナウイルスの影響によって、多くのエンターテインメントが行えず、ヲタクだけではなく、タレントたちももどかしい期間を過ごしている。

Show must go on

多くの人が集まってエンターテインメントが開催出来ないなら、現在のネット社会を利用すればいい。
長年アナログを貫いてきたジャニーズ事務所YouTube配信や、有料配信を行い、どうにかShowを止めないようにしている。少しでも会えた気持ちになれる。素晴らしいことだ。

Dream Island楽しみすぎて泣きたい(;;)



















そしてまた、あの人のいない、熱い夏を迎えようとしている。